「そろばん」は2020年の学習指導要領改訂においても、小学校第3学年と第4学年で引き続き学ぶことになっている学習内容です。
教育のICT化は国際的にもスタンダードになってきていますが、ICT化、つまりデジタル化は、プロセスがカットされてしまいます。
しかしながら「そろばん」は、十進法を可視化(見える化)することが出来る、プロセスがみえる世界で唯一の教具です。
「位取り記数法」は数を読み、見て理解するという、そろばんの仕組みに着目し、大きな数や小数の計算の仕方を考え、単位の関係性についても学びやすくなっています。
実は、そろばんを弾くことで「前頭前野」が鍛えられます。どういう効果があるかというと、珠算式暗算(=頭の中にできたそろばんの珠を動かし瞬時に計算する)が可能になります。幼児からやっている子が、より伸びているという状況です。デジタル化された情報処理に対し、アナログ的発想のそろばんは、数の仕組みが見て取れる。スマホ脳が問題視される世の中にあって、思考力・判断力・表現力を身につけ、数の概念を学ぶ学習具として今後も活用されるべき教具なのです。