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「習って、正解!」保護者と専門家に聞く、そろばん座談 PART1:実感!そろばん学習の成果について

  • 2015.03.20広報
    PART1では、子供にそろばんを習わせている保護者のお母さん3名が、そろばん学習の動機から学習後の成績や生活態度の変化に至るまで、そろばん学習の成果について実際に感じた意見を、近畿そろばん連合の森友代表を交えてお話していただきます。
    出演は、左から
    【保護者】川野さん(子供2人、そろばん教室に通学中。本人は珠算経験なし)仙石さん(子供2人、そろばん教室に通学中。本人も珠算経験あり)西川さん(子供3人、そろばん教室に通学中。本人も珠算経験あり)
    【MC】森友建(近畿そろばん連合 顧問)

    【YouTube】

    *
    森友:まず初めに、数ある習い事の中から、そろばんを選ばれた理由をお聞かせください。
    川野:子供が小学1年生になるにあたって、何か習い事はないかと思っていた時に、そろばん教室の折込チラシが入り、教室が家から近くて体験もあったので参加してみようと思ったのがきっかけです。
    森友:体験はうまくいったわけですね。
    川野:はい、子供が気に入りました。
    森友:仙石さんはどうですか。
    仙石:私自身、子供の頃にそろばんを習っていて、とても楽しかった思い出があったのと、自分が大人になった時に、そろばんを習っていたことが役に立ったので、子供にも習わせてみたいと思いました。
    森友:その時の子供のリアクションはどうでしたか。
    仙石:そろばんは楽しいと子供を誘導していきました。
    森友:そうですか。西川さんはどうですか。
    西川:私も子供の頃に習っていたので、今でも生活面でレジの計算や暗算がパパッとできるので役に立っています。ですので、自分の子供も小学校に上がる前に数字に慣れてもらって、算数に入りやすいようにしておきたかったので習わせました。
    森友:そろばん学習は何歳から始められたのですか。
    西川:子供が3人いるのですが、上の2人は小学1年生に上がるのをきっかけに、3番目の子供は年長組の3月です。
    森友:仙石さんはスタートの学年はいつからでしたか。
    仙石:うちは子供が2人いますが、上の子は小学校2年生、下は小学校1年生入学とともに始めました。
    森友:1年ずれがあるのですね。何か理由があるんですか。
    仙石:少しでも早く習う方が、早く進むのではないかと思いまして…。
    森友:ということは、上の子供さんの場合に、実感があったわけですね。
    仙石:はい。
    森友:なるほど。それで、1年早めて、それはどうでしたか。
    仙石:よかったです。
    森友:正解ですか。よかったですね。
    川野さんは?
    川野:2人とも小学1年生の4月から習い始めました。
    森友:スタートの時期は、それでよかったと実感していますか。
    川野:はい。
    森友:子供さんがそろばんを一生懸命習う姿を見ながら、そろばん学習の良さをどのように感じていますか。
    仙石:限られた時間内で、スピードと正確さを追求するための集中力が養われるところが非常にいいと思っています。また、暗算がすごく強くなっているのもいいと思います。
    森友:暗算が強くなっているのは、目に見えて分かりますか。
    仙石:はい、分かります。たとえば車に乗っている時に、ナンバープレートを計算しています。
    森友:なるほど。そういうことを親が実感するとうれしいですね。川野さんはどうです?
    川野:計算力がつく以外に、親がすごくびっくりするくらい集中力がつくので、生活にもメリハリができて良かったと思います。
    森友:メリハリというのは、具体的にどんな場面ですか。
    川野:遊ぶ時は遊ぶ。宿題や何かをする時は、集中してしっかりやるということです。
    森友:それは、そろばん学習を続けることによって体得した一つの能力だと思いますか。
    川野:そうですね。そろばん学習の成果だと思います。
    森友:なるほど。そろばんは計算だけではないということですね。西川さんはどうですか。
    西川:うちも答え合わせをした時に、出した数字が正解すると、その時の達成感といいますか、喜びを実感できる。そういう楽しみがあると思います。
    森友:それは、お母さんが習っていた頃にも実体験しているのですか。
    西川:そうです。
    森友:それで、その子供さんたちが、また体感するということですか。
    西川:そうです。
    森友:親子で共通の実体験ができるというのは、いいかもしれませんね。それと、そろばん学習を一定期間続けると、学力に影響が出ると言われています。その実感はありますか。
    川野:やはり算数は断トツにいいと、成績にもいいと思います。計算力の正確さなどは、学校の先生から今まで何十年教えてきているけど、こんな生徒は初めてだと言われて褒められました。
    森友:それは、うれしいですね。
    仙石:うちは下の子が小学校入学から始めたので、変化は分かりませんが、やはり算数に限らず全教科において結構できています。自分がそろばんを習っていた時よりも子供たちに一生懸命取り組ませている分、当時の私の成績をすごく超えていっているので、そろばんを頑張らせて効果はあったと思います。
    森友:親を超えているというのは分かるのですか。
    仙石:はい、見えてきました。
    森友:普通は親を超えないというのが世間では定着しているのですが、もう親を超えているわけですか。
    西川:うちは子供たち3人とも、算数や数学は好きで、得意な科目です。
    森友:そろばんを習わせて、他の教科でも何か影響は出ていますか。
    川野:そろばんで身に付いてる集中力は、どの教科にも役立っていると思います。
    森友:やはりキーワードは集中力かな。
    仙石:同じ集中力ということで、たとえば読書にしても、じっくりと集中して読んでいます。それが国語の力に影響していると思います。
    森友:理科や社会はどうですか。
    西川:暗記ものは集中して覚えやすいようです。
    森友:理科も暗記の領域がたくさんありますね。
    西川:理科も数式や公式が出てきますので、数字を見た途端、ちょっと苦手と思うお子さんもいらっしゃいますが、数字を好きになると…。
    森友:中学の理科となると、計算が大変ですね。
    西川:そうです。
    森友:そうすると、そろばん学習は、算数、数学という枠組みからもっと広く影響の出るものと考えてもいいわけですね。最近の研究で、そろばん学習を一定期間、2年3年と続けることによって、子供たちの脳の前頭前野が発達してくるデータが出てきています。前頭前野が発達すると情緒が安定し、学習意欲が非常に強くなってきます。そこでお聞きしたいのですが、意欲という面から見て、どのように感じておられますか。
    仙石:そろばんを続けていると、級がだんだん上がっていくところが良いと思います。教室内での順位が明確になって、やれば順位が上がる手応えがあるみたいで、それが学校の授業の勉強にも繋がっていると感じます。
    森友:そろばん学習の継続で身に付けるのは、まず一番はスキルです。しかし、それを超えてもっと精神的なモチベーションに繋がることが大切だと思うのですが、そろばんを習わせて、より学習意欲が高まってきたと感じられますか。
    川野:はい、感じられます。
    西川:明らかに成績順位が出ますので感じます。そろばん教室でも、学校でも、確実に成績が上がっているのが目に見えます。
    森友:それは、意欲的になっているのが目に見えるという意味ですね。
    西川:成績が上がれば、親も喜んでくれるから上へ上へという欲が出るみたいです。
    森友:そうですか。では、情緒の安定という面はどうですか。
    川野:まわりに流されずにしっかりとしてますね。
    森友:そうなんですね。たとえば今、学校では途中で立って歩く子供がいたりして、担任の先生がクラスをコントロールするのが非常に難しいと言われています。情緒さえ安定してくれば、コントロールするのが非常に容易になるわけですが、情緒面はどうですか。
    西川:はい、子供は中学生ですが情緒は安定しています。先生から授業中に生徒が立ってウロウロする話は耳にしますが、うちの子はどちらかというと止めるように言えるタイプの子です。
    仙石:うちも子供は2人とも安定してます。
    森友:親としては情緒面が一番大変ですから、それはうれしいことですね。子供の情緒が安定したら、親の情緒も安定しますね。
    仙石:はい。
    森友:次にお聞きしたいことは、そろばん学習を始めて、学力以外の能力で何か影響はありましたか。
    川野:主人がよく言っているんですけど、本を読むスピードが正確ですごく早いと。実際、子供が読み終わったと言った時に、もう読んだのと驚くことが多々ありまして…。どんな内容か聞いても、しっかりした答えが返ってくるので、やっぱりそろばんで身に付いた集中力が影響しているのかと思います。
    森友:それは、きちっとリンクしているわけですね。ご主人も読書家ですか。
    川野:はい、主人は読書家です。
    森友:そしたら、その見方は間違いないですね。仙石さんはどうですか。
    仙石:そろばんの検定を受けてきて、2級までは順調に受かったのですが、1級で何回か落ちてしまって…。その時は小学校の低学年だったのですが、その頃から失敗を受け止めて、次にチャレンジするという乗り越える力が付いたと感じました。
    森友:検定試験はチャレンジすることによって、本人が成長できるわけです。受けたら必ずしも合格するものでもありませんが、それは非常にいいトレーニングになっているのでしょうね。
    西川:進級するスピードは、お子さんの個人差があると思いますが、ただ続けていれば絶対に損はないと思います。少しずつでも自分の身に確実に身に付いて、継続力や集中力、向上心も合わせて得られたと思います。
    森友:やはり子供の時代に、薄紙を積み重ねるがごとく蓄積していくトレーニングは非常に大事なんですね。ところが、今は世の中全体が忙しくなり、やることがいっぱい増えて一つのことを積み上げていくということが非常に難しくなってきています。だから、そろばんは、それが実現できるという点でメリットが大きいのかもしれませんね。そして最後の質問になりますが、生活態度の面で何か変化が出ておりますでしょうか。
    川野:そろばんは他の習い事より日数が多いですし、宿題もしっかり出されるので、そういった面では時間を守るとか、言われたことはしっかり行い、規律正しくなったと思います。
    森友:規律が正しくなることは、子供が成長するうえで非常に大事なことですね。
    仙石:うちは、そろばん以外に楽器も習っているのですが、たとえば楽器は1日練習しなかったら、取り戻すのに3日かかると言われています。そろばんもそれに当てはめて、教室がない日に家で何もしないのではなくて、5分でも10分でもいいからそろばん弾きなさいと言い続けています。子供たちはそれを守っているので、毎日コツコツと継続する力が身に付いていると思います。
    森友:物事を継続して行う力は、絶対に有効でしょうね。成人して社会に出てから、それがもっと成果として見えてくるのではないかなと思いますね。
    西川:合格できるまで何度でもチャレンジ。もうここでいいわと諦めるのではなく、また次も頑張ろうっていう…。頑張って結果が出たら、自信に繋がりますね。
    森友:なるほど。それともう一つ、そろばん教室の場合、さまざまな年齢の子供たちが同じ教室で学習するので、年長者と年少者の間で物事の順序や言葉遣いの違いを自然に学ぶわけです。これを長幼の序と言いますが、このあたりは何か実感されていますか。
    川野:上の子は小学6年生なんですけど、他の子の丸付けをしたり、分からない子に教えてあげたりしているようなので、そういう面ですごく成長していると思います。
    森友:やはり長幼の序というのがあるわけですね。
    仙石:うちも高学年になった頃から、上の学年の人のことをしゃべる時は敬語で言っています。いつも同じ学年の子ばっかりと接しているわけじゃないからでしょうね。
    森友:そう、そこが非常に大事な部分かもしれません。先日、インドネシアの学生と話していたのですが、彼女は日本語を専攻して博士号をとっているにもかかわらず、日本の敬語が難しいと言いますね。いわゆる長幼の序というのは、言葉で表すのは非常に難しい。だから、今のお話を聞いていると、そろばん教室の集団学習で、そういう面が収穫できるのはいいことですね。
    西川:うちも年が上で、高校2年生になる娘が通っているんですが、小さいお子さんの面倒はよくみているようです。小さいお子さん相手に楽しいって言ってます。
    森友:そうなんですね。そろばん教室で勉強することで得られるものは、今お聞きしただけでも、ずいぶんたくさんあることがよく分かりました。そろばんの技術が上達するのはもとより、それ以外にも多くのことを学んでいるという実感を持ちました。ありがとうございました。